第21回 Employee Firstの人本経営で、尾道から世界へ勝負する
さまざまな業界のトップに、経営に関する哲学をお聞きする経営者インタビューシリーズです。 今回は、業務用クリーニング機器専門メーカーとして、広島県・尾道から世界へ、"洗う文化"の創造を図る、株式会社山本製作所の山本尚平代表のインタビューをお届けします。 山本氏は創業2代目社長として、同社のグローバル展開を推進してきましたが、本インタビューでは、その山本氏が経営をしていく上で大切にしている考え方などに
どのくらいの頻度でエネルギー補充していますか?
車が走るためにはガソリンが必要なように、人が行動するためにはエネルギーが必要です。行動することばかりに躍起になって、エネルギーの補充を怠ると、ガス欠になって思いがけないトラブルが発生することもあります。 もしあなたが誰かをコーチする立場にあるとしたら、車を走らせるときガソリンの残量をこまめにチェックするように、その人のエネルギーに絶えず意識を向けている必要があります。 相手が頻繁にガス欠に
お互いの前提を理解できたら、未来をどう変えられるのか?
春を前に、今年も人事異動の季節が到来しました。新しい役割に心躍る方、新たな人間関係の構築に不安を覚える方。これから様々なドラマを織りなしていかれると思います。 クライアントのAさんは、3年前の4月にシンガポールの大規模拠点に社長として赴任されました。着任し、社員のフレンドリーで家庭的な雰囲気に安堵しつつも、このままでいいのだろうかと正体不明の違和感を覚えました。 「社員が安心して働ける文化を築いて
私たちは同じ言葉で話しているはずなのに
コーチングをしていて、クライアントが奇妙な顔つきで見返してきたり、「もう一度質問してほしい」と言ったりするのを不思議に思ったことはないだろうか。私はメンターとして多くのコーチングの録音を聞いているが、二人が使っている「言葉」が必ずしも同期していないことに気づくことがよくある。 今回の記事では、コーチとしての言葉の使い方と、コーチとクライアントとの間で「コーチングの言葉」がどのようなつまづきの要因に
相手への関わり方を迷ったとき、どうしていますか?
コーチングをはじめたばかりの新米コーチが犯してしまうミスのひとつが、すべてのクライアントに対して、同じスタイルのコーチングをしてしまうことです。 しかし、目標に向けてどのようなサポートを必要としているかは、クライアントそれぞれ違うし、クライアントのそのときの状態によっても変わります。 ただ励ましてほしいとき、 鋭く突っこんでほしいとき、 笑い話で盛り上がりたいとき...。 経験を積めば
コラムで読むコーチング事例(39)コーチングで、組織活性化!Part2
これまでHello, Coaching!で掲載した選りすぐりの記事の中から、マネジメントに役立つ事例をテーマ別にピックアップ。 さまざまな組織でコーチングがどのように機能しているのか、リーダーたちがどのようにコミュニケーションの変革に挑んでいるのか。どのような関わりが人を活かし、組織を動かすのか。 事例を通して、具体的なコーチング活用のエッセンスをお届けします。 昨今、「組織開発」の手法としても
あなたは、どのように組織に「社会化」していますか?
みなさんは、社会人になって以降、何回くらい、新しい組織や新しいチームに変わった経験があるでしょうか? 転職した人は無論のこと、組織変更や人事異動で環境が変わるたびに、新しい組織、新しいチームに順応する必要に迫られた経験があるのではないでしょうか。既存のチームに新たに参画することになったとき、速いスピードで溶け込むのはそんなに簡単なことではありません。 クライアントのAさんは、昨年役員に昇進し、経営
自分の気持ちをどのくらい伝えていますか?
先日、ある外資系コンサルティング会社のコンサルタントの方々に、コーチングを教えていました。 その中で、同じ人(Aさん)の同じ目標に対して、2人(SさんとTさん)が続けてコーチングをするという場面がありました。 質問の切れ味からするとSさんもTさんも大差はないのですが、なぜかAさんはTさんの質問に対して、ずっとたくさんのことを答えました。 TさんがSさんと著しく違ったのは、Tさんは相手がなに
「意味づけ」が大事というけれど、そこにリアリティはあるか
年が明け、早1ヵ月が経ちました。年の初めというタイミングで、新たな目標を設定した方も多いのではないでしょうか。 いつもは慌ただしいことが多い私の年末年始ですが、今年は、さまざまな方にお薦めいただいた映画や本をいくらか楽しむ時間に恵まれました。その中の一つに名優ポール・ニューマン主演の不朽の名作『暴力脱獄』(1967年)があります。 そこにこんな場面がありました。囚人である主人公が、脱獄の罰として看
「信頼」とは何を本当に意味するのか?
「信頼」という言葉は、多くの組織で頻繁に使われている。信頼を築き、維持することが非常に重要であることはだれもが理解している。しかし、「あなたを信頼しています」「あなたを信頼していません」「このチームには信頼に関する問題があります」と言うとき、私たちは実際には何を意図しているのだろうか? 「信頼」という言葉が意図すること 残念ながら「信頼」という言葉は、はっきり意図せずに使われていることが多い。私た